自分は音楽が好きで、大学の頃に音楽関連のサークルに入っていました。
めちゃめちゃ楽しかったんですけど、やればやるほど課題が出てきて、音楽を仕事にしてる人って本当に凄いよなぁと痛感してばかりでした。。
「音楽で売れるのは一握り」という印象も強いわけですが、
そもそもCDが売れにくくなってるって言われてる中で、どんなことをすれば売れるんだろう。というのがずっと疑問だったんですよね。。。
今の「音楽を売る方法」って何だろう? ゲストを呼んで色々聞いてみた
ということで、今日は実際にアーティストさんを呼んで「今、音楽を売るにはどうすればいいのか」「どういう要素が必要なのか」っていうことを考えていければと思います!
出演者プロフィール

のらねこおきなわ
ドラマー兼ピアニスト。別名義で所属しているバンドでShibuya O-EAST等の会場でライブを行った経験あり。
幼少期から楽器に触れており、今ではドラム講師をする時もあるなど、音楽的な結果も数々出し続けているが、なぜか最近ゲーム実況の動画配信に目覚め、自身のチャンネルで1万再生を超える動画を作ってしまった。

池永芽(いけながめい)
シンガーソングライター。(正確には「THE ライティング・プレイング・アクティング・シンギング・シャイニング・スター!」らしい)
70〜90年代の曲をこよなく愛し、どこか懐かしい楽曲を作ることで知られているが、なぜか最近海の家ライブに目覚め、この夏は海の家と共に生きていた。

なかがわ
Webライター。サイト運営者。当サイト管理人。
音楽を聴くことは大好き。でも演奏技術は大学時代にサークルでピアノやシンセサイザーなどをちょろっと触った程度。
「いや〜やっぱミュージシャンはすげぇなぁ〜。俺だったら絶対そんなことできねぇっすわ〜〜。」とか言ってたはずなのに、なぜか最近「楽器欲しい」という謎の感情が目覚め、やったことないのにAmazonでギター買ってしまった。
ちなみに購入したギターのブランド名はフォトジェニック。
早速某カラオケ店舗で議論開始
どうやったら今の時代に音楽で上手く目立てるのかな〜って。
この記事をご覧の方でも気になってる人は多いと思います。
その理由の中に「技術がなかった」とか「今自分がやってる仕事の方がやりたかった」ってのもあるんですけど、
「そもそもどうやって目立てば良いのかが分からなかった」っていうのもあるんですよね。
だから今お2人みたいに音楽活動してるのって普通に凄いことだと思いますし、注目を集めるためにはどういう目線が必要なのかっていうのを話せる範囲で聞かせてもらえたらなって思ってまして。
のらねこさんは突然ゲーム実況始めたり、池永さんは突然海の家ライブをガッツリスケジュールに埋めるようになったりとか……。
そういう開拓者精神的なものが、個人的に見てて凄い刺激を受けたんすよ。
普段は3人で飯とかカラオケとか行きますけど、今日は皆の仕事のことを「ライターとして」聞けたら面白いなーって思いまして。。
バンド活動の苦労話を語るのらねこおきなわ

今の若い人たちはやってるかどうか分からないけど、自分たちの頃は企業に音源とか送りまくるってことがスタンダードでした。
それとオーディション系のものにバンバン出るって感じかな。僕らはオーディションによく参加して結果を出していった方が多いかも。あとはだいたい6年ほど色んなメディアに出たり、ラジオも2年ほどやってみましたね。
で、優勝できたからJASRACに話を通して貰えたり、深夜番組のゲストとかで出れるようになったんですよね。
そのオーディションの決勝戦が2人も来てくれたShibuya O-EASTで行われた例のライブです。
僕自身も色々注目されるかなーと思ったんだけど、そんなに簡単じゃなかった。
改めて考えると、自分が出場した時に決勝戦で優勝した人も、そこまで話題になってるわけじゃないしなぁ。。
次に来てくれるお客さんに繋がらないことって意外とあるんですよね。
その大会に関しては優勝は出来なかったんだけど、「決勝戦まで残れた」っていう実績は確かなんだよね。
あの大会で予選・準決勝のバンド合わせたら約870組ぐらい出てたから、その中の上位に入れる実力があることは分かった。
でもそれで決まったのって、とある映画のエンディングテーマに決まっただけしかなかったんすよ。
確かに仕事が決まったのは嬉しかったけど、まだまだ知名度をあげるために努力しなきゃって思ってますね。
池永芽が経験した「海の家でのエピソード」

例えば「明日ライブだから来てー!」って周りの友達に誘いまくって、半ば強引に何十人も人を集めても、それ以降に誰も来てくれなくなるかもしれないじゃないですか。
「付き合いで来てくれる人」と「ファン」は全然意味合いが違ってきますよね。
「湘南から東京にお客さんを持っていくんだ!」とは一切考えずに取り組んでいました。
じゃあ逆に、実際に海の家ライブで演奏しているときには、どんなことを考えながら演奏してたんですか??
「夏のひと時を、彩る」みたいな。
むしろ海に行って思い出を作りにきたり、泳いでひと休みするために来た人の方が多い。
だから今、この海の家にいるお客さんが、その場で楽しめるようなライブにしようってことだけ考えて取り組みました。
宣伝や告知も行わず名前だけ言って「池永芽です。顔も名前も覚えなくて良いので30分楽しんでください」ってだけ言って演奏していました。
ただ「顔も名前も覚えないで」だと、さすがに時間対効果としてどうなんですか?
音楽活動してない僕みたいな素人から見ても「もう少しぐらい、告知や宣伝しても良いんじゃないか?」とは思うんですが……。
でも、そしたら最後から2番目の日に「次いつライブやるの?」って聞いてくれるお客さんが居たんです。
で、「8/31が海の家では最後のライブです」って答えたら、その人が仕事を早く切り上げてラストライブに来てくれて……。
それにしても「無理にファンを増やそうとしない結果、ファンと出会えた」ってのは、一見逆説的に見えるんですけど、確かにそうなのかも。。
仰る通り、意味のある夏でしたね…!
結局、今音楽を売るってどうすれば良いんだろう

もちろん大多数の消費者に向けて受けるような発信をするってのは「マスマーケティング」っていう言葉もあるし、間違いではないと思うんですよ。
ただそれはあくまで選択肢の1つに過ぎないんじゃないかなぁって思う節もあるんですよね。
人へ情報発信する方法は他にもあるし、可能性はまだまだあるんじゃないかなぁとも思っています。
昔Web制作会社に居た時があって、そのときに学んだ知識なんすけど、特定の人物を想定して、その人に向けた発信をしようっていう考え方ですね。
さっぱり分かんない!
例えば池永さんが海の家のライブをした時に、会場に来ているお客さんの人物像を描いて演奏していましたよね。あれが結構それに近いなーって思ってました。
「音楽を聞きにきたわけじゃない人」「夏の思い出作るために海に来た人」っていうような感じ。
あれをもっと細分化させて、ライブに活かすんです。
そうしたら、その属性に該当する人にはメチャクチャ響くライブになりやすい、っていうマーケティング手法ですね。
例えば自分のお客さんとかのペルソナを分析して、その需要に合うような曲を作ります。
それを検索で当たるようにSEO対策を施して(可能な範囲で)自分のサイトに動画で掲載したら、その需要にあった世界中の誰かの心に刺さって、アーティストの知名度が一気に上がるきっかけになるかもしれない。
アサヒのクールドラフトっていう発泡酒や、お菓子のジャガビーとかは、顧客のペルソナを描いて作った商品として知られてるんで、暇なときに調べてみてください。
「バンド活動で地道に…」っていう話だと、今だとほとんど見かけない気がするけど、アイデア勝負で戦えるようになったから、決してお先真っ暗ってわけじゃないよね。
自分もそんなことを思いながらなかがわさんに相談してゲームチャンネル始めたんすよ。
そしたらアクセスが想像以上に集まってて、それを基盤として活かして、新たな音楽活動につなげられないかなーって考えてますね。
昔は選ばれた人しかスターになれなかった、っていう感じだったけど、今はちょっとしたアイデアが注目されるような環境になってるかなぁーって思います!
今ある形ばっかり見てて、それが本当に正しいかどうかを見落としがちになる時もある。
私、シシド・カフカさんが好きなんですけど、音楽だけに囚われずに、柔軟に活動していたのが素敵だったんですよね。デビュー前にモデルとしても活動されてましたし…。
あとは星野源さんも音楽活動をしながら俳優としても活動されてますよね。
こういう「音楽っていう軸」をしっかり持ったまま、幅広く活動をしていって知名度を広めたって話に共感することが以前より増えた気がします。
今の時代だからこそ、こういった柔軟性や自由さが本当に大切だと思うんです!
それに、もっともっといろんな所に出て、目立てることをやりたいです…!
あ!皆で美少女コンテストとか出るのどうですか!?!?

確かにめいちゃんの言う通り、変な意地やプライドは可能性を狭めちゃうからね。
余計なことを考えずに、今自分が出来ることを徹底的にやっていきたい。
プライドを捨てるプライドを持つ。」
「だけど、真ん中の芯だけは大切に。
凝り固まった意地は、自由に柔軟にぶっ壊せ!!」
こういうのが今日の答えな気がします…!

確かに今の時代、昔じゃできなかったことが簡単に出来るようになったってこともたくさんあります。
「当時出来たことが今出来なくなった」ということもありますが、それとは逆に「昔出来なかったことが今できるようになった」ってのもあるはずです。
そちらに目を向けて可能性を狭めず、色んなことに挑戦していきたいですね…!
ということで、聞きたいことも聞けたし、歌いますか!!



のらねこおきなわさん、池永芽さんとの対談を終えて…

前から気になっていた「アーティストが行う注目を集め方」を知るきっかけになりました。
お2人とも既存の概念に囚われず、前を見て進んでる姿が素直にカッコいいなと思いましたし、また色々と真剣なお話ができればと思っています。
最後に取材に出演して頂いたのらねこおきなわさんのリンクと池永芽さんのリンクを掲載しておきます。
ご協力ありがとうございました!
のらねこおきなわ(ゲームブログ)

池永芽 Official Site
