サイトや記事制作に携わるようになり、たくさんのクリエイティブな仲間と出会えるようになりました。
特に音楽関係の繋がりが広がり、頻繁にライブハウスに足を運ぶようになってきています。
普段は飲みに行ったり遊びに行くような仲間なのですが、やっぱり仕事になると本気度が違いますね。
演奏中の彼らは皆、めちゃめちゃカッコ良いんすよ。
何かに打ち込んでいる姿を見ると、良い刺激が貰えるものです。
ただその反面、こういうことも思うわけです。
なぜこのアーティストは、
こんなに凄いのに皆に知られてないんだろう…?
ってね。
そんなことを思いながらTwitterを眺めたのですが、ふとこんな情報を目にしました。
グリッジβ版正式リリースしました!
やっとスタートラインで、いよいよです。
クリエイター・アーティスト・パフォーマンスの方々とともに感動や熱狂で溢れる世界を作っていきます!よ!
どんどん仕掛けていきます。https://t.co/WDkpfTYlZr
— ゆのき / Gridge (@y_gridge) 2018年10月24日
Gridgeは、先日、ソニーミュージックエンターテイメントのアクセラレータープログラム「ENTX」に採択していただきました!
デジタルとリアルで、インディークリエイティブのオープンイノベーションを実現していきます!https://t.co/lWWeOGirNy
— Gridge(グリッジ) | クリエイターやアーティストのための世界を (@Gridge_company) 2018年10月24日
え、なんだこれ!!
異業種のクリエイター同士がつながれるようにして、新しいビジネスを創出していく、か……
個人の情報発信力が重要になると考えてた自分にとって、このサービスは気にならない訳がない。
1人1人が自信のあるコンテンツを配信する必要性は常日頃感じていたし、その中で価値観が合った仲間と出会い、その仲間と一緒に1人では出来ないような大きさの仕事につなげていく。
それを積み重ねて今までにないようなコンテンツを発信出来ればと思ってたんですが、、、このサービスって俺がずっと世のクリエイターに必要だと思ってたことじゃね!?
「クリエイティブ配信プラットフォーム」Gridgeの秘密に迫る
ということで、あまりにも気になったため、
実際にグリッジさんの所へ直接お話を伺いにいきました!
出演者プロフィール

ゆのきさん
グリッジ株式会社CMO
クリエイティブ配信プラットフォーム「Gridge(グリッジ)」β版を2018年10月24日にリリース。
今回はグリッジ社のビジョンや取り組み、サービスの活用法をレクチャーして頂ける。
なかがわ
Webライター、サイト運営者、当サイト管理人
音楽で注目を集めることの難しさを感じていたところでGridgeのサービスを見つける。
最初はTwitterでGridgeに興味を持ったのがきっかけだったが、調べれば調べるほど可能性の大きさに感動し、今回思い切って取材を依頼することに。
ミュージシャンの方との対談記事、読みました!
あの記事にも書いたんですけど、ミュージシャンをはじめとしたクリエイターさんって、色んな方がいらっしゃるじゃないですか。
テレビに出ているような有名人じゃなくても、凄い技術を持った人はたくさんいる。
だからもっと色んな人が活躍出来る場があれば、今以上にクリエイターさんが認知されるきっかけになるんじゃないかなと思いまして!今日はよろしくお願いします!
Gridge(グリッジ)って? どんなサービスか聞いてみた
Gridge(グリッジ)はクリエイターが世界に羽ばたくきっかけになればと思い立ち上げました。
現在、弊社はソニーミュージックエンタテインメント(SME)さんのアクセラレータープログラム「ENTX」に採択していただき、3ヶ月間、SMEさんのサポートを受けながら事業を進めています。
※「アクセラレータープログラム」とは?
大企業が協業・出資を目的に、ベンチャー企業にアイデアの募集を行い、一緒にビジネスを加速させていくプログラムを言います。
大企業は新しいビジネスをやりたくても、守らなければいけない既存のビジネスモデルや決裁などの関係でスピードが出せない傾向があるのですが、新しいアイデアや技術を持つベンチャー企業と連携することで新たな事業を活性化させやすくなります。
ベンチャー企業側もノウハウやネットワークのある大手企業のサポートを受けることができるため、大きなビジネスを展開しやすい利点があり、双方にメリットがある取り組みです。
今回の「ENTX」は、創業50周年を迎えたSMEが開催する初のアクセラレータプログラム。12月13日(木)に開催されるデモデイでは、プログラム参加スタートアップの3ヶ月間の成果や協業例が披露される予定。
音楽業界で言うと、日本ではCDがなかなか売れないという話は聞いたことがあるかもしれませんが、それとは対照的にライブやフェスの市場がぐんぐんと伸びていて、市場の構造が変わり始めていています。次の音楽ビジネスへの転換期と考えても良いんじゃないでしょうか。
実際に世界では既存の商習慣に捉われないマネタイズの仕組みが、少しずつ確立し始めているんですよね。
海外では事実そうなってきているんで、日本にもこの流れを取り込んでいきたい。
SMEさんにはそういったところを期待していただいています。

弊社のビジョンとして掲げている言葉の1つに「クロスカルチャー」というものがあります。
イラストと音楽、音楽とテクノロジー、パフォーマンスと音楽、、といったような色んな畑が交わることによって新しいクリエイティブが生まれるんです。
私たちの展開していくGridgeでは、音楽だけではなく、イラストやパフォーマーなど、幅広いクリエイターさんが所属出来る点も強みの1つですね。
日本って、ファン向けに特化したサービスが多すぎると思うんです。
もちろんファンの存在も大事ですが、Gridgeはファンだけでなくクリエイターやキュレーター、そしてコレクターもいるというイメージ。
さまざまな立ち位置の方が情報を発信したり収集したりできる環境でクロスカルチャーを作っていきたいと思っています。
そういえば以前バンドマンの友人が宣材写真撮ってくれる人を探してたのを思い出しました。
異業種のクリエイター同士が繋がることができればお互いの仕事にもなる。それぞれの関わりが強くなるとメリットに働くことも意外と多そうですね…!
Gridgeの肝となる「NYP」とは?
早速ハイライトをチェックしてたんですけど、NYPっていうのが面白かったんですよね。
そのNYP(Name Your Price)はウチの肝になる部分の1つです。海外の音楽配信プラットフォームを参考にして取り入れました。
クリエイターさんが発信した内容に価値を感じたら対価を支払って、自分のコレクションに入れることが出来ると……。

※使い方に関しては後ほど別記事にて詳しく書きますが、このような形でNYPを支払うことができます。
支援したい金額をユーザー側が選択できるとのこと。
これって広告モデルだから成り立ってしまうわけで、そうじゃないクリエイティブへの対価が支払われる仕組みや文化を作りたかったんです。
自分の作品の収益がしっかり還元されるのはクリエイターにとっては嬉しいだろうなぁ。。
上にNYPの画面の拡大した画像を掲載しましたが、個人的にはこの「コメントをする際にNYPが必要」という点がとても気に入っています。
自分は過去にSNS運営に携わっていた事があるのですが、無料でコミュニケーションが取れるというのが必ずしも良い方向に作用する訳ではない事例も見てきました。
NYPを使えばよくあるSNSのネガティブなコメントや、いわゆる「荒らし」も生まれにくいですし、ファン層の方が集まりやすい、良いサービスになりそうだと思うんですよ。
あとはNYPをすることによって、コメントを送れるだけじゃなく、支払った金額に応じて作品が縁取られて、自分のコレクションページに掲出できるんですね。

例えば「Aさん」というクリエイターが居て、なかがわさんはその方のファンだったとする。
なかがわさんがAさんの作品に共感したら、NYPをする事で自分のページに興味を持った作品をこの一覧に載せておく事ができるんです。
こうすることで、他のAさんのファンがなかがわさんのアカウントを見たとき、「あっ、このなかがわって人、私と同じAさんのファンなんだ!この人とは仲良くなれそう…!」ってなるんですよね
ってことはファン同士もつながりを作れるプラットフォームってことなんすか!
アーティストやクリエイターの楽曲や作品などのクリエイティブで純粋に繋がっていく世界です。
SNSのつぶやきも大事もですが、本来アーティストやクリエイターは、生み出すクリエイティブを通してファン・ユーザー・世の中と繋がっていくことが本来の姿だと思うんですよね。
継続収入が得られる「メンバーシップ」とは?
クリエイターさんの中には安定した形で収入が得られず、苦労されている方もいらっしゃいますが、月額支払サービスといった形でファンが継続して支援できれば、クリエイターにとっては励みになりますし。
SNSではオープン(無料で公開)が当たり前だったけど、あえてクローズド(限定公開)にしてしまって、その「情報」に価値を見出すユーザーから少額の支援をして頂くことでマネタイズを実現するんです。
そういったアーティストやクリエイター、ポッドキャスターが世界にはたくさんいます。
情報といってもさまざまで、限定音源や限定作品、日常ブログや、作品の先行配信など、クリエイターたちは工夫を凝らして自分自身を資産化しています。
ファンも良いものや好きなものにはお金を払っちゃうんですよね。
マネタイズの手段に悩んでる人も多いと思うから、こういうサービスを待ってたクリエイターさん、多いと思うけどなぁ。
俺も頑張ってクリエイターさんに伝わるように分かりやすく記事書かなきゃ。
「クロスカルチャー」の今後の展開
アート好きのファンに音楽を知ってもらうきっかけになるから、音楽とアートが交わるだけでも意外なところで作品を観てもらえたり聴いてもらえたりするんですよね。
それぞれが掛け合って化学反応が起きることでクリエイティブの可能性が広がっていくし、こういった現象が過去にも新しい文化を創っていったようにも思います。
横の繋がりが構築しやすいプラットフォームになればクリエイターにとっても新しい仕事にも繋げられそう。
サービス上でクロスカルチャーするきっかけを作っていこうと考えていますが、まだβ版なので、乞うご期待ください!(笑)。
「クリエイターの未来」と「Gridgeのビジョン」
例えば音楽活動をしていて、ジャケットデザインやアー写などブランディングする上で大事なものを作る際にデザイナーの力が必要であればデザイナーさんが参加依頼したり、足りない部分をチームとして1プロジェクトとして進めていく感じ。
事務所の契約の仕方も細分化されつつあって「この権利だけは事務所と契約して管理してもらおう」といったことが可能になってきている。海外ではそういうあり方が広まりつつあるんです。
事務所入ってCDだして、コンサートだして、っていうマスのゴールしかないって思われがちです。
もっと自由に、柔軟に、っていう流れが海外で起きてるからいずれ日本もそうなる。その概念を覆せるようになりたい。
これはどの分野にも当てはまることかもしれないんですけど、日本って海外の流れに乗っかって新たなトレンドが生まれるときも結構ありますよね。本当にその通りだなって思いました。
以前有名起業家が超高額のアートを買って話題になっていましたが、あそこまで高額なものでなくても、もっと多くの方がアートや音楽、スポーツやパフォーマンスなどに親しみやリスペクトしあえるようなプラットフォームを作りたくて。
私もそうですけど、アート作品を見てインスピレーション受けたり、通勤中に音楽聞いて頑張ろうと励まされたり、知らず知らずクリエイティブに助けられてる部分って多いと思うんですよね。
どんな方でも、素敵なクリエイティブなものにお金を払ってそれらを楽しむ文化を作っていければと思っています。
そうすればまた大きな仕事が出来るようになって、世界に響くクリエイターも出てくるかもしれない。
本当に素敵なサービスだと思います…!
俺もライターとしてGridge、使ってみようかな…
Gridge(グリッジ)ゆのきさんとの対談を終えて…
クリエイター間の「横のつながり」を意識したGridgeは前から気になっていたので、本当に有意義な時間を過ごすことができました。
Gridgeはまだ始まったばかりのサービスですから、アカウントを作ってどんどん発信していけば、Gridgeのプラットフォームでフォロワーを増やしやすいかと思います。大きなアドバンテージを得られる可能性もあるでしょう。
「もっと色々なお客さんに自分の作品を届けたい」と感じているクリエイターさんは、一度目を通してみてはいかがでしょうか。
次回記事に「クリエイター・アーティスト向けのGridgeの使い方」をまとめていますので、宜しければそちらもご覧ください!